季節 だより ホームページ事務局より季節を感じる言葉、俳句、歌などちょっとしたコラムをお届けします。 2024/11/24 「菊」 菊は日本を代表する花の一つ。もともとは中国から伝来。 平安時代には古今和歌集に登場し、歌にも詠まれている。 「露ながら折りてかざさむ菊の花 老いせぬ秋の久しかるべく」 「植ゑし時花待ち遠にありし菊 移ろふ秋に逢うはむとや見し」 「秋の菊にほふかぎりはかざしてむ 花より先と知らぬわが身を」 江戸時代には、たくさんの品種が生まれ、江戸菊、伊勢菊、嵯峨菊、肥後菊、美濃菊などが、古典菊として独自の発展をしていく。また、東北地方では食用菊(刺身などに添えられる小菊ではなく、花そのものを食べる)が栽培されており、茹ででおひたしにしたり、酢のものやあえ物としてこの季節には、無くてはならないものらしい。 お散歩中、街角で小菊がきれいに咲いているのを見かけます。 とあるお宅を訪ねたとき、花瓶にさりげなく小菊と鶏頭が生けられていて、とても素敵な秋を感じました。 記事一覧を見る